当院ではマウスピース矯正を開始する前に緻密な治療計画を立てております。
治療計画がしっかりとされていないと矯正治療終了後に『歯並びは整ったけどEラインに合っていない』『ガミースマイルになった』『噛み合わせが悪くなった』『自分の顔貌に合わない歯並びになった』など患者様の意に沿わない結果になってしまいます。
下記では当院が行っている治療計画の立て方をご説明します。
まず初めに
まずは下記のように『デジタルカメラにてお口の中を撮影』『パノラマ』『顔貌』『Eライン』『CT』のそれぞれのデータを収集をします。
項目 | 詳細 |
---|---|
患者様データ | 20代 女性 |
来院時の主訴 | 前歯が出てきたのが気になる。親知らずを抜きたい |
願望 | 前歯の歯並びを改善したい。ワイヤー矯正はやりたくない。 |
上記のように骨格、お顔の正中、歯の正中などのデータを収集して顔貌、Eライン、矯正治療後の正しい噛み合わせなどを総合的に緻密な計画を立てます。
レントゲン写真
顔の正面の撮影
顔の側方の撮影
患者様のお顔に合わせた治療計画をシミュレーション
患者様の各データを収集し確認しましたら次に患者様のお顔や噛み合わせが矯正治療後にしっかりと合うかをシミュレーションしていきます。当院では『CT』『iTero』といった機器が完備されておりますのでデジタルを駆使して精度の高いシミュレーションを立てる事が可能です。
CTによる撮影データ
問題点の抽出
お顔の正中の確認
お顔の側方の確認
歯の正中の確認
上記のように骨格、お顔の正中、歯の正中などのデータを収集して顔貌、Eライン、矯正治療後の正しい噛み合わせなどを総合的に緻密な計画を立てます。
《問題点》
■顔の正面→歯のズレやねじれ、スマイルラインに合わせて歯を並べる
■側方→口元の突出感
■上下の歯の正中の不一致
上記が問題点となっています。
このような問題点を抽出し、デジタルでシミュレーションを行いより実現性の高い計画を立てていきます。
デジタルによるシミュレーション
当院では『CT』、『iTero』、『撮影データ』を1つにまとめて、それぞれのデータを活用したシミュレーションが出来るソフトを導入しております。これにより本来は別々に確認しながらそれぞれのパートを確認しなくてはならない為、総合的なシミュレーションが出せませんでしたが、このソフトを導入することで3つのデータを掛け合わせた総合的なシミュレーションが可能となりました。
撮影データ
iTero(口腔内スキャナーデータ)
上記のようにデジタルによって予測を立てる事でそれが本当に実現可能なのか、患者様の顔貌に合うのか、機能的な面は問題ないかなど多角的な面を考慮した矯正治療を考える事が出来ます。このように緻密な計画を立てる事で患者様が本当に求めるご自分の理想の歯並びを手に入れることが出来ると当院では考えております。